屋根の垂木の間に取付られた金属板はなんでしょう? この住宅には、環境創機のそよ風というシステムが入っています。写真は採熱板という部材です。 冬は、ガルバリウム鋼板の屋根が太陽によって暖められます。 太陽の熱とはすごいもので、冬でも屋根面は手で触れないほど熱くなります。 その熱を住宅の基礎断熱された床下空間に送り込み、コンクリートに蓄熱するというもの。 夏は夜間の冷気を蓄冷します。 この方法のメリットは、熱源が太陽であってもちろん無料! 電気代はファン一台のみで、非常に地球に優しいエコロジーなシステムです。 空気方式で、水や蓄熱体を媒介させたり電気に変換する必要もなく効率がよい! メンテナンスもファンとダンバーと可動部分が少ないため壊れる事が少ない! 床暖房のように蓄熱でじんわりと温かく、建物全体が温かい! 乾燥した空気が床下を循環しているため湿気が少なく、そして建物の耐久性も向上! ただ、太陽の熱を利用しているので曇り、雨の日は補助暖房を使うことになります。 基本は、夏暑くなく、冬寒くないを目指しています。足りない部分は補助暖房で補う。 設計にも十分配慮が必要です。太陽の光をいかに建物に取り組むか設計しないと そよ風も上手く働きません。大きな吹抜け空間を実現できるのもこのおかげです。 自然の恵みを上手く取込み、自然と共に暮らす。 そういった住まいを目指しています。
by geobio
| 2008-12-12 23:30
| 宇都宮・琥珀の家
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